今回は、両親の血液型の組み合わせで判断できる子供の血液型にも、例外があるという事をご紹介していきます。
以前、両親の血液型を遺伝子型まで考慮することで、ある程度生まれてくる子供の血液型を判断できるという組み合わせ例をお届けしました。
しかし、不思議なことにごくまれに例外のパターンも生まれる事があるんです!
TVなどで取り上げられることもあり、ご覧になったことがある人もいるかもしれませんが、少ない症例をいくつかご紹介していきたいと思います。

両親とはまったく違う血液型が生まれる…。
想像しただけで恐ろしい事態ですが、実際に起きる可能性があるんです!
世界で報告されている例外パターンをご紹介しますのでじっくりご覧くださいね♪
子供の血液型は両親の組み合わせで決まる?!

子供の血液型は、両親の血液型の組み合わせで決定します。
どの血液型の子供が誕生するのか気になる人も多いでしょうが、大体は両親のどちらかの血液型を引き継いでいます。
ただ、その確率は全てが半々というわけではなく、中には6:4の割合だったり9:1という場合も。

なぜここまで確率が違うのかというと、遺伝子が影響しています。
理科や生物の時間に教わった記憶がある人もいるのでは?と思いますが、そのパターンをいくつかご紹介します♪
100%の確率で誕生する血液型は?
大体は両親どちらかの血液型になる、と前述しましたが、100%決まっている場合もあります。
A型 | B型 | AB型 | O型 | |
---|---|---|---|---|
A型 | A型・O型 | 4種類の可能性有り | A型・B型・AB型 | A型・O型 |
B型 | 4種類の可能性有り | B型・O型 | A型・B型・AB型 | B型・O型 |
AB型 | A型・B型・AB型 | A型・B型・AB型 | A型・B型・AB型 | A型・B型 |
O型 | A型・O型 | B型・O型 | A型・B型 | O型 |
上記の表を見て頂いたらわかるように、両親がO型同士の場合は100%O型しか生まれません。
しかし、O型とAB型の組み合わせに至っては、両親と全く関係が無さそうなA型・B型の子供しか誕生しないんです。
その確率は半々で、この組み合わせの場合のみ両親とはまったく違う血液型の子供が必ず誕生するのですが、この事を知らないでいると揉めてしまいそうな気もしますね(汗)。
また、「どの血液型が生まれてもおかしくない」という組み合わせはA型とB型の両親の子供です。
この場合は、なんとほぼ同じ確率で4種類の血液型のどれかになるんです!
O型が優劣関係でちょっと確率が低いのですが、それでも全4種類のうちどれになるかわからないという唯一の組み合わせがA型とB型が両親の場合です。
100%O型になる、というO型同士の組み合わせはもちろんですが、A型・B型の両親そしてO型・AB型の両親から生まれる子供の血液型のパターンが非常に不思議で面白いですよね。
子供の血液型で性格がわかる?
実は大人よりも子供の方が血液型が性格や傾向がハッキリ現れると言われているんです。
それは、大人はそれまでに家庭環境や生活の中でいろいろな外部からの影響を受けていて、血液型で判断できる性格の傾向は薄くなっていくからです。
とはいえ、ゼロになるわけではもちろんないのですが、そういった意味では子供の方が純粋に血液型で診断しやすい傾向にあります。
そこで、血液型別の子供の傾向と対策をご紹介していきます♪
A型の子供の場合
A型の子供へは、おおらかな気持ちで接してあげると◎。
他の血液型に比べナイーブなA型の子供は、強く叱られるとひどく落ち込んでしまう傾向が高いので、教えたい事・注意したい事を伝える時にも必ず一言褒める事を忘れないようにしましょう。
- 優しい
- ナイーブで傷つきやすい
- 周囲の期待に敏感
- まじめで頑張り屋さん
といった傾向がありますが、おっとりしている子も多いので、周囲の大人もおおらかな気持ちで接することで子供も安心して過ごせるようになります。

A型の子供ももれなく几帳面で完璧主義なので、ママやパパがグサッと注意されちゃうこともあるかもしれませんね(笑)
B型の子供の場合
B型の子供に対しては、型にはめようとしない事が大事です。
危険なことやルールに関しては厳しく注意することは大事ですが、B型の子供は特に自分の気持ちに素直で好き放題したい!という欲望が高いです。
自由で想像力豊かなので独自の世界観を持っているので、大人は「ついていけない…」という場面にも出くわすかもしれないですが、子どもの主張を尊重することが大事です。
- マイペース
- 気まぐれで行動が予測不能
- 周囲と同じは嫌
- 自分中心で行動したい
こんな傾向が強いB型の子供は、相手よりも自分がどう考えているかを優先するので、周囲の大人も出来る限り自由にさせてあげる事が互いにストレスが溜まらないポイント。

とはいえ、自由には危険も伴うので危ないことはしっかり親がセーブしてあげましょうね♪
O型の子供の場合
どの血液型よりも甘えん坊なO型の子供の場合は、思いっきり甘えさせてあげるのが◎!
スキンシップも大好きですし、寂しがりやなのでひとりぼっちは苦手です。
おおらかに見えますが、好き嫌いがハッキリしているのでかなり早い段階で「嫌なものは嫌!」とアピールすることも多いです。
甘えん坊とは言っても、O型は周囲との協調性も重視するので集団生活に入ってしまうと甘える頻度も減ってきますし小さいうちは特に甘えさせることを許してあげましょう。
- 喜怒哀楽がハッキリしている
- パパ・ママとのスキンシップが好き
- 愛情を確認したいタイプ
- 甘えん坊
O型の子供に対しては両親も大雑把で構わないので、とにかく甘えを認めて自己受容を見たし、自分に自信を持った子に育てられるようにしましょう。

甘えん坊でも大雑把でもOKですが、キッチリした方が良いところは両親がしっかり伝えましょう。
AB型の子供の場合
警戒心が強いAB型の子供は、怖がりで人見知りしがちです。
例えば、『初めての場所』『食べたことがないもの』『知らない人』など新しいことを始める時にはひどく警戒する傾向があるので、親も一緒になって楽しんで安心させることが大事です。
- 客観的に見る
- 警戒心が強い
- 引っ込み思案
- 冷静でドライな面も
子供らしくないと言われてしまう事も多いAB型の子供ですが、他にも神経質な一面があり好みもハッキリしているので、興味がないものには一切手を出しません。
ただ、AB型の子供といっても個性がバラバラなので一番予測しずらく、パターンは様々です。

AB型の子供に関しては、しっかり観察し傾向を見極め、その子にあった対応をすることが大事ですね♪
血液型の組み合わせは”絶対”じゃない?!例外のパターンをご紹介!

ヒトの血液型には、ABO式血液型というのが用いられていますが、その中には『稀血(まれけつ)』と言われる例外な血液型の人も存在しています。
『稀血』は、読んだ通りの意味で遺伝的にもかなり珍しい血液型で、世界中で見ても約1%未満しか存在しないと言われているんです。
特に有名なものだと、ボンベイ型・シス型というものがありますが、他にも日本では20種類以上の血液型が稀血として登録されています。
本人であっても遺伝子検査をしていないと知る事ができないので、実際にはみつかっていない血液型もまだまだあるのかもしれませんね。
稀血は遺伝子的にも超特殊?!
ボンベイ型やシスAB型の親から誕生した子供には、通常であれば遺伝する優性遺伝子が表に出てこないというケースもあるんだそうです。
通常ではありえないのですが、A型とシスAB型の両親からO型の子供が生まれるといったケースです。
このように例外なケースがあることで、海外では「この両親からこの血液型が遺伝するはずがない!」と訴訟が起こったこともあります。
この”特殊”な遺伝も稀血がもたらす特徴の一つです。
稀血自体は、ほとんどが『劣性遺伝子』なので子供に遺伝する確率はさらに低いのですが、突然変異といった遺伝以外の要因で子供も稀血になる場合もあったといいます。
シスAB型のせいで浮気を疑われる?!
AB型は、AとBの因子をもっていて、通常はO因子を持っていないのですが、シスAB型はO因子も持っているため、相手がA型またはB型でも生まれるはずがないO型の子供が生まれる可能性があります。
シスAB型が母親だった場合、もちろん「O型の男性と浮気したのでは?!」と疑われてしまったケースも…。
しかし、通常の組み合わせでは両親のどちらかがAB型だった場合、相手が何型であってもO型は誕生しませんので、その時点でシスAB型を疑う必要があります。
日本では1500人ほどいると言われていますが、もともとAB型の人が少ない国である事を考えると、「超少ない」とも言えないかもしれません。
AB型の人は一度詳しく検査してみてもいいかも!
例外な『稀血』には重大なリスクが?
稀血だと認定された後でも、血液型の最大の問題『希少性』から逃れることはできません。
輸血をする上でABO式血液型とは違う形式のため、他の血から輸血するといった事が望めないのです。
希少だからこそ、万が一輸血が必要になった場合でも、手に入る可能性がかなり低いという意味で、常にリスクがつきまといます。
稀血の所持者は国際的に協力し合っている人が多く、献血患者の中で稀血が発見された時には本人に必ず連絡がいき国際的に血液センターへの登録協力を依頼しているんだそうです。
日本でも10年間を基準に稀血の凍結保存も行われているというので、どれだけ希少か伺えますよね。
両親の組み合わせから生まれるはずがない血液型!理由は?
例外な血液型が存在しているとはいえ、実際に自分の子供や家族に『ありえない血液型』が誕生してしまったら…と考えると、かなり恐ろしいですよね。
海外や国内でも、血液型が違う事で訴訟に発展し、検査の結果親子関係が認められたケースもいくつか存在するようです。
…とはいえ、そこまでもめてしまうと検査で親子関係が認められても、何もなかったように戻れるのか心配です。
両親の血液型の組み合わせから生まれるはずがない血液型『例外』だった時にはどんな可能性があるのでしょうか。
- 両親のどちらかが稀血所持者
- 両親のどちらかが血液型の認識が間違っている
- 病院側で取り違えられた
- 実際に親子関係にない
一番多いのは、父親となる人が自分の血液型を間違って覚えているパターンなんだそうです。
母親は出産の際に血液型は必ず調べられますが、父親が子供の頃に教えられていた血液型と違ったり、検査をした事がない可能性が高いです。
血液型の組み合わせ次第では、両親とはまったく違う血液型の子供が誕生する可能性もありますし、「絶対に母親か父親の血液型と同じじゃないとおかしい!」という事はありません。
また、誕生してすぐ血液型が決まっていない子供も多いので、1歳を過ぎた頃~4歳以降に調べるのが良いとも言われています。
家族を疑う前に調べられることはきちんと調べておきたいですね。
まとめ

今回は、両親の血液型の組み合わせでわかる子供の血液型や、血液型ごとにみる子供の特徴、そして生まれてくる子供の血液型の例外ケースをご紹介しましたが、いかがでしたか?
両親の血液型の組み合わせで、生まれてくる子供の血液型は決まりますが、その中にはごく稀に例外があるという理由を今回初めて知った方もいるかもしれません。
もしかすると両親が自分の血液型を勘違いしていたり、レアなケースでは『稀血』の所持者の可能性もあるんです。
稀血かどうかというのは検査をすればわかりますし、自分の血液型がわからない・不安だという人も一度検査してみるといいかもしれません。